はがゆい気持ち
2003年5月11日昨日入所してきた3Fの93歳の女性。
今日から私は3Fの担当だったんだけど
その人は、まったく食事を摂取しない。
昨日はまだ食べていたということだけど。
水分もはき出してしまう。
結局、夕方になって点滴をすることになった。
でも点滴をするにも、暴れたり、
血管が細かったりでナースが苦戦していた。
そこで夫(91歳)も妻の体を押さえていた。
昨日も食堂で意識がはっきりしない妻の
痩せ細った背中を夫がずっとなでていたのを見た。
何とも言えない気持ちになった。
今日は15時半頃来て、私が帰る19時半になっても
夫はまだ居室にいた。
ずっと背中をさすっていたけど、
しばらくしたら妻の横で夫はうつらうつらしていた。
夫婦には子どもがいないという。
ほそぼそと生活してきたのだろう。
痴呆が進んで夫のことも認識できない妻を
それでも献身的に面倒をみる夫。
面会時間が終わり、誰もいない暗い家に帰って、
電気をつける。
もちろん温かいご飯もない。
そんな夫の姿を想像したら、胸がつまった。
その夫が私が3歳の頃に亡くなった
母方のおじいちゃんに面影が似ていたことも
何とも言えない気持ちがこみあげた理由の一つだろう。
もうここで見れる状態じゃないからと
明日その人を病院に連れて行くとナースが言った。
帰りがけ、ずーっとその夫婦のことを考えていた…。
二人は、どうなるんだろう。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
「情熱大陸」
神の手を持つと言われる脳外科医の話。
他の医者にはできないすごい手術をやってのけて
患者さんを救う。
それを見て、福祉職って何だろうって思った。
結局何にもできないんじゃないか。
それでもこんな私に
「ありがとう」
と言ってくれる人がいる。
でも私は本当にその人の為に何かできているんだろうか。
私にしかできないこと…。
それはなんだろう。
今日から私は3Fの担当だったんだけど
その人は、まったく食事を摂取しない。
昨日はまだ食べていたということだけど。
水分もはき出してしまう。
結局、夕方になって点滴をすることになった。
でも点滴をするにも、暴れたり、
血管が細かったりでナースが苦戦していた。
そこで夫(91歳)も妻の体を押さえていた。
昨日も食堂で意識がはっきりしない妻の
痩せ細った背中を夫がずっとなでていたのを見た。
何とも言えない気持ちになった。
今日は15時半頃来て、私が帰る19時半になっても
夫はまだ居室にいた。
ずっと背中をさすっていたけど、
しばらくしたら妻の横で夫はうつらうつらしていた。
夫婦には子どもがいないという。
ほそぼそと生活してきたのだろう。
痴呆が進んで夫のことも認識できない妻を
それでも献身的に面倒をみる夫。
面会時間が終わり、誰もいない暗い家に帰って、
電気をつける。
もちろん温かいご飯もない。
そんな夫の姿を想像したら、胸がつまった。
その夫が私が3歳の頃に亡くなった
母方のおじいちゃんに面影が似ていたことも
何とも言えない気持ちがこみあげた理由の一つだろう。
もうここで見れる状態じゃないからと
明日その人を病院に連れて行くとナースが言った。
帰りがけ、ずーっとその夫婦のことを考えていた…。
二人は、どうなるんだろう。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
「情熱大陸」
神の手を持つと言われる脳外科医の話。
他の医者にはできないすごい手術をやってのけて
患者さんを救う。
それを見て、福祉職って何だろうって思った。
結局何にもできないんじゃないか。
それでもこんな私に
「ありがとう」
と言ってくれる人がいる。
でも私は本当にその人の為に何かできているんだろうか。
私にしかできないこと…。
それはなんだろう。
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